自動車用HUBのリターナブル包装

部品の配置方法を平面から立体に変更したことで、収納効率がアップ

自動車HUB包装において、ボックスへの製品のセット方法を平面的な配置から空間部分を利用する立体的な配置に変更したことで、収納効率が275%向上。
製品1個あたりのコストを50%削減しました。輸送効率も大幅に向上、包装作業時間も半減しました。

内装にポリプロピレン製の材料を使い、外装には折りたためる合板箱を使用。
ワンウェイからリターナブルへの移行を図ったことで、廃棄物ゼロを実現しました。

包装技術賞「ロジスティクス賞」
(日本パッケージングコンテスト)

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梱包対象製品は、こちらの自動車用HUB

梱包する部品は、幅のある平面部と高さのある軸部がある形態なので、平面的に並べて配置すると、たくさんの無駄な空間が出来てしまいます。

改善前仕様の問題点

改善前仕様は、内装材に6個の製品を固定するパルプモールドを使用し、製品を平面的に配置。
6個/ケース、5ケースx5段を1パレットに積んでいました。(150個/パレット)

問題点

  • 6個入り個装箱の集合包装なので、包装部材が多く、作業に多くの工数を要した。
  • 包装部材が多い上にワンウェイ仕様なので、開梱後は大量の廃棄物が発生。
  • 製品の構造上、平面配置だと収容効率が悪く、1個当たりの包装コストが高い。

改善仕様は、収納効率を考慮

収納効率を改善するため、ボックスへの製品のセット方法を平面的な配置から空間部分を利用する立体的な配置に変更。

収納効率を考慮した製品レイアウトの検討図

製品のセット方法

外装箱に直接包装する仕様を考案

内装材にプラ段製の仕切り材を使用し、一枚の仕切り材の上下に59個の製品を収納。
外装箱1ケースに59個x7段収納。(413個/ケース)
収容数275%アップ! 製品1個当たりの包装コスト50%削減!

外装箱に直接包装するので、包装部材が減り、作業性も向上、作業時間を50%削減しました。

外装箱にはリターナブル容器Repakを使用

Repakは、スチールヒンジと合板で構成され、蓋、側(枠)、パレットを組み立てて使うボックス型のリターナブル容器。

側は、2段枠仕様なので、製品の段積み作業もラクラク。
リターナブルなので廃棄物ゼロ

(※Repakはスウェーデンに本社を置くNEFAB社の製品です。アイロップはNEFAB製品の日本総代理店です。)

Repakの詳細はこちら

使用後は折り畳めるので保管効率・輸送効率もアップ!

プラ段製の仕切り材もまとめて保管・輸送

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