包装設計 のススメ1

2021年10月17日

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包装設計 をご存じですか

最近浸透して来た「包装設計」というワード。アイロップは昔から包装設計専門でやってきました。この言葉が市民権を得たなと思ったのは、数年前Eテレでやってた大人向け段ボールの工作の番組でのこと。講師の方は段ボールを使ったデザイナー。テキスト本を見ると、前職は「包装設計」の仕事をされていたそうです。「おー!、NHKで 包装設計 という言葉を見る日が来るとは」と、ちょっと感動した記憶があります。

気が付くと、段ボールメーカーや梱包会社のホームページでも沢山紹介されるようになっています。とはいえ「包装設計」について知っている方はまだまだ少ないのでは無いでしょうか。

段ボール箱を作るのが上手?

包装設計とは段ボールを専門に扱っている訳ではありません。包装設計について学べる機会は限られていますが、有名なものとしては日本包装技術協会の主催する「包装管理士講座」という勉強会が毎年開催されています。この講座では、全国の受講生が集まる合宿も行われ、私も参加したことがあります。勉強としてグループ研修が行われるのですが、ご一緒したメンバーはバラエティ豊か。食品、日用品、包装資材メーカー、物流会社の人達が一緒になって、中元(お歳暮?)ギフトの箱を一緒に設計しました。業種は違っても、みんな包装や物流の知識のあるメンバーで、一緒に勉強出来て楽しかったことを覚えています。

しかし、メンバーそれぞれに日頃の業務で接している包装材料は様々です。包装管理士講座では包装の歴史や役割など概論から始まり、輸送中に発生するダメージ、それから商品を守るためにどうすれば良いのかを勉強をします。また、色々な包装材料についての基礎知識を学びます。これらの知識を活かして「良い包装とは何か」を考える力を身に着けます。そのため、段ボールも包装を考えるための一つの知識です。包装設計=段ボールのプロという訳では無いのです。

パッケージデザインと違うの?

包装設計=パッケージデザインと言われると、業界人としてちょっと悩ましい気がします。個人的にはパッケージデザインと言われるとスーパーやコンビニの店頭に並ぶ商品を想像してしまいます。消費者が見た時に「これが欲しいな」と思わせる、宣伝広告部分=デザインだと思ってしまうからですね。

包装設計と言うと、商品(内容品)の品質保持であったり、輸送時に運び易くするという機能を開発するイメージが強いように思います。それでも、この 包装設計 の世界は奥が深く、簡単に語り尽くせません。包装設計の仕事の事やそれに携わる私たちがどんな事を考えているのかをこれからも時々、綴っていきたいと思います。

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