包材の購買担当者必見!段ボールの
㎏単価ってなに?Part2

2024年7月30日

シェアする

twitter facebook LINE


ども。元名古屋営業部のMです。異動となりエーシキカブリと一緒に広報も務めることとなりました。今後は「エーシキカブリのいい話」として配信させて頂きたいと思いますので宜しくお願いします。

以前、前半を書いてから早いもので1年以上も経ってしまっていることに今頃気付きました(笑)
お待ち頂いていた方がいらっしゃいましたら大変申し訳ございません。今回、続編をお届けするにあたり前回どこまで書いたか分からず、挙句には前回書いたけど掲載しなかったと思いこみ、同じ内容のことを書きかけておりました。歳は取りたくないですね(涙)

※前回の「重さ」を出すまではこちらです。

包材の購買担当者必見!段ボールの㎏単価ってなに?  | 包装設計と物流改善のアイロップ株式会社 (ailop.co.jp)

※また段ボールの基本的なことをおさらいしたい方はこちらも参考にして下さい。

いまさら聞けない”段ボールの話”①段ボールシートについて知る | 包装設計と物流改善のアイロップ株式会社 (ailop.co.jp)

板紙の市況から段ボールの価格を把握するには?

では前回K’170×中芯120×K’170A段1㎡の重さは532gというところからの続きです。それぞれのライナーと中芯の重さは
K’170=170g
中しん(SCP)=192g
ライナー、中芯の1㎏あたりの単価(㎏単価)は検索サイトで「日経市況 板紙」から調べることが出来ます。
h_itagami_20240528.pdf (kpp-gr.com)
※段ボールを構成する「ライナー」「中芯」は「段ボール原紙」と呼ばれ「板紙」に分類されます。


※日経市況 板紙より一部抜粋

ここで「K’ライナー」と「K’’ライナー」とありますがライナーは「K’ライナー」で、中芯は「特芯」、それぞれの安値の方で見ていきたいと思います。

実際の紙の単価を算出してみます

ここで紹介されています単価は㎏単価となりますのでgを㎏に変換して
170g⇒0.17㎏×120円/㎏×2(表と裏)=40.8円
192g⇒0.192㎏×96円/㎏=18.432円

40.8円+18.432円=59.232円!!

となりますがこれはあくまで材料のみの価格です。ここに貼合費(紙を貼り合わせる工賃)や糊代、更には物流費なども加えたものが段ボールの製品価格となります。

段ボールに 方向 が出来る訳

「ちょっと!エーシキカブリさん!段ボールそのものの値段も教えてよ!」と突っ込みが入りそうなので・・・業界豆知識を。
段ボールの値段は地域差などもありますが「日本経済新聞・主要相場・マンスリー」から検索することが出来ます。ここで紹介されている価格はC’5・A段の価格となりますが、上記の応用で材料の価格をはじき出せば貼合費等を割り出すことは可能です。一般的にはグレードが変わっても貼合費等は同じですので「材料費+貼合費等」が段ボールの価格となります。

今後の値動きはどうなっていくんでしょうか?

昨今の段ボールメーカーの値上げ要因には燃料費・副資材コストの上昇や2024年問題に起因する物流費の高騰、環境対策への設備投資費などがあります。
古紙価格の上昇や紙の抄造に関わる費用は板紙の価格に反映されますが、段ボールを製造する費用はこれらとは別で発生します。(先述の貼合費等)

一部報道ではこの4月から段ボール各社が値上げを打ち出しております。が、先ほどの「日本経済新聞・主要相場・マンスリー」を見る限りでは昨年から変化はありません。今後も燃料高・物価高が続けば各メーカーも本腰を入れて値上げに動くのかもしれません。

そのときは弊社にお任せください!

弊社では仕様の見直しにより段ボールの使用量を削減したり、グレードを見直したり、他の素材への切替提案などが可能です。またSDGsに配慮した繰り返し使える「通い箱」のご提案等も可能です。

また多くのお客様で作業性の改善によりトータルでの「包装費」の見直しを行ってきた実績もございます。
「包装で困ったらアイロップ!!」お問い合わせお待ちしております。

 

 

 

シェアする

twitter facebook LINE