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今さら聞けない 本当は硬い?発泡スチロールの話
2021年1月12日
皆さん、お正月はどのように過ごされましたか。例年とは異なり巣ごもりだったという方も多かったのではないでしょうか。
私はインフォメーションの一月号のネタ作りに頭を悩ませていましたが、白い切り餅を見て閃きましたよ。”白いといえば発泡スチロール!”です。調べてみるとメルマガでの登場回数も意外と少ない。
というわけで、令和3年の第一号は、発泡スチロールについて書いてみたいと思います。
発泡スチロールの歴史
発泡スチロールは1950年ドイツで開発されました。
当初はコルクの代替品として、冷蔵・冷凍などの断熱材に使われていたそうです。(日本では1959年から国産化しています。)
その後、緩衝性の良さが評価され、食品輸送に加え電気製品の梱包などにも使われるようになったそうです。
発泡スチロールメーカーに“〇〇コルク”という会社名があるのも納得です。
スチロールとは何か
スチロール樹脂は、ABS樹脂などとともに、最も多く使用されるプラスチック素材の一つです。プラモデルを思い出してもらうとわかりますが、スチロール樹脂は硬い素材で、曲げると簡単に割れてしまいます。
しかし、加熱することで柔らかくなる熱可塑性樹脂であり、その中で最も安価な部類で、射出成型・真空成型で加工し易い事も特徴です。その為、食品トレーやプラモデル・家電製品の筐体など、大量生産される商品に用いられます。
この樹脂を小さな粒(原料ビーズ)にし、約50倍に膨らませることで出来るのが、発泡スチロールです。ちなみに(発泡していない)スチロール樹脂は1839年ドイツで発明されたそうです。
発泡スチロールは柔らかい?
スチロールの原料ビーズが膨らみセル状となることであの発泡スチロールの弾力が生まれます。
一般的に発泡スチロールは柔らかいイメージがありますが、前述の通り素材としては元々硬いため、強い力を加えるとセルの壁は壊れてしまします。指で押すと跡が残ったり、割れるとビーズがボロボロこぼれるのは、この為です。
また、スチロール樹脂は本来透明ですが、多くの小さなセルに光が乱反射することで白く見えるのだそうです。
最近では環境問題でプラスチックに対する批判的な意見が増えています。
しかし、発泡スチロールの体積の約98%は、空気です。
環境負荷が0ではありませんが、軽さ・緩衝性の高さも考えると、まだまだ頼りになる包装材料ではないでしょうか。
アイロップでは、様々な視点から、お客様に最適な包装仕様をご提案いたします。
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