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「ハイブリッドパレット」が
日本パッケージングコンテスト受賞
平置きを縦置きに転換
「ハイブリッドパレット」が
日本パッケージングコンテスト受賞
Vol.129
2021年9月30日
工業包装の包装設計に特化した事業で創業し、70年の歴史を持つ当社。
70年積み重ねた包装設計のノウハウには一定の評価をいただいており、日本で一番大きな包装のコンテストである日本パッケージングコンテストでは、ほぼ毎年のように受賞する常連であります!
今年は、平置きしていた製品を縦置きに転換し、保管、輸送、荷扱い時に生じていた種々の問題をすべて解決した「ハイブレッドパレット」が「重量物包装部門賞」を受賞しました。
2021日本パッケージングコンテスト
重量物包装部門賞受賞『ハイブリッドパレット』
お客様より改善依頼をいただき、協同で開発に取り組んだ包装仕様です。
今回は、その受賞作品の開発背景、改善内容、仕様の構造を紹介します。
改善前仕様
梱包対象製品は、住宅用の内装ドアです。
改善前のパレタイズ形態は、ドアを横にして平積みする形式でした。
輸送効率を高めるため、サイズ・品番の違うドアも同じパレットに積んでいました。
改善前仕様の問題点
物流センターへ平積み状態で入荷。
しかし、サイズ・品番違いのドアも一緒に同じパレットに積み付けられているため、下の方に積まれたドアが必要な場合、上に積まれているドアを積み出さなければならないという、作業性の悪化が問題となっていました。
そこで、物流センターでは、平置きされて入荷したドアを、ラックに縦にして保管。
しかし、平積みされたパレットをフォークリフトで保管場所まで運び、そこから人力で一枚一枚保管ラックへ運ぶという、非常に負担の掛かる作業をしなければなりませんでした。
パレットはフォークリフトで保管場所まで運搬。
長さ2メートル、重さ20キロもある内装ドアを持ち上げます。
そして、一枚一枚保管ラックまで人力で運びます。
重労働です。。。時間も掛かります。
平置きから縦置きに積み替えるための作業工数が非常に掛かっていました。
パレット自体を平置きから縦置き対応に転換
これらの問題を解決するため、平置きではなく、縦置きで積載が可能なパレットの開発に取り組むことになりました。初めから縦置きで積み付けできるパレットで輸送できれば、保管時の向きと輸送時の向きが同じなので最小限の荷扱いで棚入れが出来ますし、そのまま保管も出来ます。
それを可能にするため当社が設計したパレットが、『ハイブリッドパレット』です。
商品を収納したハイブリッドパレット
平置きパレットでは必要な商品を取り出すのに、上部の不要な商品を下して取り出さなければなりませんでしたが、この縦置きのハイブリッドパレットなら、サイズ・品番違いの商品を一緒に並べても、本棚から本を抜き取る様に任意の商品を取り出せます。
改善前の平置きパレット
ハイブリッドパレット
”保管、輸送、荷扱い三方良し”の「ハイブリッドパレット」
重労働だった積み替えが不要に!
ハイブリッドパレットに収納した商品は、このままで出荷、保管ができるようになり、重労働だった積み替えが不要になりました。
また平置きのパレットに比べて横幅が約半分になり、荷役小回りが格段にアップ!
通路を占有する幅も以前の約1/2で済むようになり、その分保管スペースが確保出来たため、保管効率も15%アップしました。
さらにはハンドリフトでの運搬が可能になり、フォークリフト不要、省エネルギー化に繋がりました。
輸送も積み替えなしでそのまま積み込み
トラックへの積み込み、輸送もこのままでOK!
輸送効率が25%アップ!(10tトラック)
改善前仕様
ドアパネル20台x8PLx2段=320台積載
ハイブリッドパレット
ドアパネル25台x16PL=400台積載
積載台数25%アップ!
スッキリ収納!
パレットは、底パレットに枠部分の差し込み式で、分解できます。
底パレットは重ねて保管でき、枠部分も分解してスッキリ収納!
場所を取りません。
ハイブリッドパレットの構造
コスト削減と軽量化がお客様のご要望だったため、既存の樹脂パレットを利用。
樹脂パレットに脱着式のスチール枠を差し込む部材を取り付けました。
保管時は、枠の前面パネルを差し替えることで、仕切りや棚としても活用できます。
保管枚数が少ないときには、前面パネルを仕切りとして活用。輸送容器としての機能のみならず、保管容器としての使い勝手にも考慮。
前面パネルを棚として活用。
ドア以外の製品にも使える万能なパレットです。
お客様の声(大手物流会社 担当課長様)
ハイブリッドパレットの導入により積み替えが容易となり、保管、輸送、荷扱い時に生じていた種々の問題の多くを解決することが出来ました。
これから本格活用していくなかで、さらに改善点が出てくるかもしれませんので、その際はまた改良をお願いします。
アイロップさんはこちらの要求に都度スピーディーに対応していただけるので頼りにしています。
引き続きよろしくお願いいたします。
今後もアイロップは包装設計のスペシャリストとして、お客様のニーズに100%お応えする包装の提供を目指し、努力・邁進して参ります。
包装の改善・合理化は、アイロップにご相談ください。
日本パッケージングコンテストを主催する日本包装技術協会のHPにも、こちらの製品が入賞作品として紹介載されています。⇒こちらをご覧ください。
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