2022日本パッケージングコンテスト受賞 「板金部品用台車」の魅力を紹介します

Vol.142

2022年9月27日

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今年も受賞しました

「また受賞したの!?」と常連読者の方なら思われかもしれませんが・・・いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。2022年も日本パッケージングコンテスト大型・重量物包装部門賞を受賞させていただきました。その名はズバリ「板金部品用台車」です。名前はなんのひねりもありませんが、中身は工夫のたまもの。弊社の技術スタッフの心がこもった逸品です。それでは紹介していきましょう。

開発の背景

この台車を採用して頂いたのは、世界で活躍する関西発祥の空調機器メーカー「ダイキン工業株式会社」様。様々な空調機器を製造される同社の悩みは、板金メーカーから納入される中尺板金部品の納入されてくる荷姿がバラバラな事。メッシュパレット・TP規格箱・プラダン箱など部品メーカーごとに異なる容器を使用されている状態でした。

メッシュパレット+プラダンの仕切り(緑色がプラダンです)
プラダンで作られた細長い箱
TP規格箱(インジェクション成型で作られたプラスチックの箱です)

そこで開発されたのが、この台車。部品メーカーからの納入荷姿を、そのままライン投入が可能な共通台車とし、内装材を取り替えることで、多品種の部品を収納可能にしました。

これが板金部品用台車(からっぽの状態)この中に色々なパーツを取り付けます
イレクターで作成した仕切り
プラダンの仕切り
プラダンの仕切り(縦長の部品用)

板金部品用台車の効果

実際に使用した結果、どのような効果があったのでしょうか。

  • 納入荷姿の改善(製品を平置きから縦置き)、台車でのハンドリングにより荷役工数削減(50%)
  • 台車を共通とすることで物流・保管・荷役作業の画一化を実現。
  • 段積み構造とすることで未使用時・背の低い製品の場合は段積みし、保管、輸送スペースの無駄を抑えることに貢献。
  • お客さまの声

    現在台車を使用されているお客様に感想をうかがいました。「数社ある板金メーカーの板金部品の輸送台車が共通化された為、社内での荷扱いが統一され工数削減につながった。また台車の大きさをミルクラン専用トラックの荷台サイズに合わせた大きさに設定している為、輸送効率がアップした。製造ラインへ板金部品をすぐに投入できるようになった。」
    荷役時の工数低減に効果が大きかったようですね。

    一つの台車をベースに様々なアレンジを行えるので、板金部品の形状が変わった場合も、内装を取り替えて使用できるので、スチール製の台車が壊れるまで使う事が出来る点も優れていますよね。皆さんの会社の製造現場でも同じような悩みがあれば、改善のヒントにいかがでしょうか?
    「もっと詳しく知りたい」場合は、お気軽にアイロップまでお問い合わせください。

    その他の受賞作品については日本包装技術協会 2022日本パッケージングコンテスト審査結果一覧のリンクよりご確認下さい。
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