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5+1のヒント
あと一年 どうする2024年問題
5+1のヒント
Vol.147
2023年4月4日
2023年も早くも4月、時間が過ぎるのはあっという間ですね。さて4月と言えば入学シーズンですが、物流業界にとっては、いよいよ2024年問題までの残り期間が1年を切りました。
物流や包装業界にいれば聞いたことのある「2024年問題」とは一体どのようなものなのでしょうか
働き方改革と2024年問題
国民の働きやすい社会を作るための改革が色々進められています。その中で令和6年(2024年)4月から、自動車運転者の時間外労働の時間に年間960時間の上限が設けられることになりました。現在の時間外労働時間の上限は1,176時間。年間216時間短くなります。また、従来時間外の賃金の割増率は25%だったものが、月間60時間を超えると50%になります。また、自動車運転手には必ずある待機時間、これを含めた拘束時間も見直されます。そしてこれを越えた場合、行政処分が行われると言うのです。
これが実施された場合、物流業界への影響は大きく、輸送費のコストアップはさることながら、現在流通している貨物量を全て輸送しきれなくなるのではないかという懸念もあるそうです
どうする?この問題
半導体不足や上海ロックダウン、モノづくりがスムーズに出来ない状況が続く日本経済に、2024年問題は更なる影響を与えるかも。日本国内での部品供給が不安定になる。スーパーやコンビニの棚に空きスペースが生まれるなんてことも、起こりうる話かも知れません。そこで最近行われている取組みをいくつか紹介します。
ヒント1 鉄道輸送
モーダルシフトと言われ、20年以上前から鉄道や船舶の利用が提案されてきました。これらの輸送網は一度に大量に荷物を運ぶには有効な選択肢。鉄道輸送の場合は貨物を積み下ろしできる駅まで、トラックで荷物を運び、貨物列車に載せて、納品先の最寄り駅まで運べます。鉄道輸送用のコンテナを利用すれば、ドアtoドアで荷物が運べる点がおススメです。
ヒント2 時間管理
先ほども述べましたが、トラックの走行している時間以外に、貨物の受け取りや、納品先で順番待ちなどで待たされるのが「待機時間」これを短くするため、ソフトウェアを活用するなどの取組みもされています。
ヒント3 倉庫による中継
大手物流会社の倉庫を活用し荷物を積みかえて運ぶ取組みが行われています。運送会社同士が手を組み、地域別に貨物を運んだりするそうです。特に従来の長距離輸送が行われていた区間でも、中間地点でトラックが別に荷物を持って出発地点に戻ることが出来れば、運転手さん一人当たりの走行距離や時間は半分になります。
ヒント4 自動運転
高速道路が中心の話になりますが、先頭車両を人が運転し、その後ろを自動運転のトラックが走るテストが行われています。一人の運転手さんが多くの荷物を運ぶ事が出来れば、労働時間が短縮されることになりますね。トラックのトレーラー連結の実験も行われていますが、運転技術の問題も伴う為、自動運転で追従して走る技術に期待が高まります。
ヒント5 共同配送
複数の荷主さんの荷物をまとめて運ぶ方法です。インターネットを使ったマッチングシステムも提供されています。トラックの積載効率を高めるため、同じ方向に届ける荷物は出来るだけまとめる事は大切ですよね。
以上のように、2024年問題に向けた取組みに物流業界はチャレンジしています。当社でも物流効率改善に役立つ取り組みをしています。
ヒント+1 マテハンツールの活用
アイロップはトラック用2段積みデッキラックを始め、物流効率化をサポートする機器の設計開発にチャレンジています。物流用の機材と言えばパレットだけではありません。こんなもの作れないか?あんなことできないか!というご相談がございましたら、アイロップにお問い合わせください。
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