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建設現場の梱包材処分についての話
Vol.150
2023年6月3日
みなさん 会社や工場で発生するゴミは事業系廃棄物として有料で回収されることはご存知でしょうか。段ボールなど古紙も会社の場合は事業系一般廃棄物なので有料で処分します。家で出る古新聞や段ボールの回収とは事情が異なるようですね。
その影響もあってか、工場間輸送はリターナブル化が進み、梱包材の廃棄量は減少。しかし、住宅やマンションなどの建築現場では、キッチンや洗面台など家具類を始め色々な物が納品されてくるため、梱包材の処理には苦労されているようです。今回は建築現場での梱包材の廃棄についてのお話です。
その影響もあってか、工場間輸送はリターナブル化が進み、梱包材の廃棄量は減少。しかし、住宅やマンションなどの建築現場では、キッチンや洗面台など家具類を始め色々な物が納品されてくるため、梱包材の処理には苦労されているようです。今回は建築現場での梱包材の廃棄についてのお話です。
梱包用ダンボールはいつから廃棄物になるの
商品を安全に運ぶ為に使用するのが梱包材。輸送時の衝撃や振動ダメージから商品を保護する事に加え、商品外観の凹凸をなくす事で保管しやすくしたり、手穴をつける事で運びやすくするなど、輸送中には梱包材も立派な商品の一部です。その為、製品と梱包材は一体の物として、納品され保管されることなります。しかし、開梱された後の梱包材は役目を終え不要物になります。更に再利用或いは有償での売却が出来ない場合は廃棄物になるそうです。
建設廃棄物について
ネットで調べているとキッチン・バス工業会の作成したキッチン・洗面化粧台・システムバス取付・設置に関連する 建設廃棄物の適正処理ガイドラインと言う資料を発見しました(以下は、2020年3月16日改訂 第2版を読んで記事にしています)このガイドラインは「建設廃棄物処理の適性化」が目的です。建設廃棄物の処理には廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (以下 廃棄物処理法)が定められています。建設の仕事に関わる人達は正しい廃棄物処理が求められるのです。
排出事業者と適切な処理とは
廃棄物処理法では「排出事業者は、自らの責任において、事業活動に伴って生じた廃棄物を廃棄物処理法に従って適正に処理しなければならない」となっています。ここで言われる排出事業者とは誰でしょうか。工事現場には大工さんや設置業者、電気工事屋さんなど色々な会社の人が集まります。それぞれの作業で廃棄物は発生しますが、建築現場で発生する全ての廃棄物の処理責任は元請業者と決められています。
続いては適切な処理についてです。廃棄物処理法における「処理」とは、分別、保管、収集運搬、処分の事です。元請業者は、発生した産業廃棄物が、建設工事現場外に搬出され、処分されるまでの確認までの責任を負う事になります。
元請業者の責任は重大ですね。
ちょっと待った!産業廃棄物はみんなの課題です
建築現場で一緒に働く人たちにも責任があります。取付・設置業者含む下請け業者は、建設工事現場内での産業廃棄物の保管、廃棄物発生の抑制、廃棄物の保管について責任を持った対応をしなくてはなりません。また、工事現場から産業廃棄物を持ち出してはいけない事になっています。但し、下請業者さんが収集運搬業・処分業の許可証を持っており、元請業者から委託契約を受けている場合は廃棄物の持ち出しは認められているそうです。
製造業者にも責任があります
建設現場に納品されるキッチン・洗面化粧台・システムバスの製造業者は、技術開発に注力し産業廃棄物発生の抑制を図らなければならい。となっており、以下の工夫が求められています。- 繰り返し使用が可能な容器包装の使用、容器包装の過剰使用の抑制を図ること
- 建設工事現場で生じた廃材の再活用
- 製品が産業廃棄物になった時、適正処理が困難にならないよう情報を提供するとともに、そのような製品開発に努めること
キッチン・洗面化粧台・システムバスのリターナブル容器化は容器管理の面でまだまだ難しいようにも思いますが、廃棄物を減らすという意味では有効な方法かも。製造業者だけでなく、運送会社や建設現場など関係者の力を合わせ、産業廃棄物の少ない社会の実現に期待したいと思います。
因みに梱包材の中で産業廃棄物になるものは以下の通りです
- 廃プラスチック:発泡スチロール ポリ袋 ビニール類 シート類
- 紙くず:包装材 段ボール
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