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日本パッケージングコンテスト受賞作品がお客様に喜ばれた理由(ワケ)とは
合理化に貢献する物流機器
日本パッケージングコンテスト受賞作品がお客様に喜ばれた理由(ワケ)とは
Vol.154
2023年9月19日
秋と言えば食欲や行楽と言うのが一般的ですが、私たち包装業界では毎年素敵なイベントが行われています。そう、秋は「日本パッケージングコンテスト」の季節なのです。日本中の業界人がアイデアあふれるパッケージを出品し、最高峰のジャパンスター賞を目指すコンテストなのです。
おかげさまで弊社も三菱ロジスネクスト株式会社さまと共同出品したリフトブラケット用パレットで工業包装部門賞を受賞しました。これは何よりもご採用いただいたお客様があってこそ。まずは感謝です。
※コンテストの詳細や入賞作品については、日本包装技術協会のサイトでご確認下さい。
採用された三つのポイント
今回のパレットには三つの機能を実現しました。それは、(1)商品の保護 (2)輸送効率 (3)共通化 です。
リターナブル容器開発では外せない三大ポイントですが、今回のリフトブラケット用パレットではどのように取り入れられたのでしょうか?
商品の保護 キズの防止
もともとのリフトブラケットの梱包仕様はプラスチックパレットにベタ積み(直接置くこと)し、バンドで固定するというものでした。その状態で3段積みし、トラックで神奈川県から滋賀県に輸送します。その為、輸送後の製品は塗装修正が必要であり、年間900万円の二次費用が想定されていました。
プチプチでも巻けばいいんじゃないか?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、今回の製品のような重量物の場合は薄いシートはあまり効果がありません。落下衝撃の変形を防ぐことより、輸送振動で発生する表面のキズを防ぐのは難しい場合が多いのです。
この問題の解決策は、リフトブラケットとパレットの接地面積を出来るだけ減らす事。触れる場所が減ることで、キズの発生する可能性を出来るだけ少なくします。
まずはリフトブラケットを斜めに置くことで接地面積を極力小さくします。さらにリフトブラケットの固定には強度のあるウレタンブロックを使用。ウレタンブロックは発泡ウレタンのスポンジとは全く異なります。塗装を傷つけない適度な表面の硬度と重たい物を載せても簡単に変形しない強度を兼ね備え自動車部品輸送用のラックなどによく使用されています。
これらの工夫の結果、輸送中のキズを防止する事に成功しました。
輸送効率 折り畳み構造を実現
このパレットは輸送時にトラックで2段積みできるようになっています。その為、パレットの両側には支柱が立っている構造です。更に、ブラケットの固定と製品同士の接触を防ぐための固定材も取り付けられています。このような複雑な構造の場合、パレットの返却時も空のまま輸送することが多いのですが、アイロップはココにもこだわりました。
パレットの上に立ち上がった支柱や固定材を全て折り畳み構造にすることで、製品輸送時はトラックに荷台に2段しか載りませんが、返却時は6段積みが可能となりました。返却時の輸送効率が高まり、お客様の負担する運送費用の低減にも成功しています。
共通化 出来るだけ多くの製品に適応
サイズと形状の異なる15種類の製品が、この一台のスチールパレットに積載可能です。製品ごとに微妙に形状や寸法が異なる為、ここは腕の見せどころ。
設計者がどこまで粘り強く頑張れるかが、勝負どころです。
まとめ
様々な部分にこだわって開発したリフトブラケット用パレット。中国で製造することで購入しやすい価格になりました。
導入台数は100台でしたが、なんと塗装修正の想定年間費用900万円以内に収まったのです。
機能とコストで優れた設計提案にお客様にも大変喜んでいただけたことに加え、パッケージングコンテストも受賞。素晴らしいパレットになりました。
包装容器や物流機器に関するご相談がありましたら、最後までお客様満足を追求するアイロップ株式会社にご相談ください。
リフトブラケット用パレットをご採用頂きました三菱ロジスネクスト株式会社さまは、三菱フォークリフトを始めとした、革新的な物流ソリューションを提供する企業です。最新のテクノロジーと効率的なプロセスにより、クライアントの物流課題を解決し、競争力を高めます。
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