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物流改善に役立つ商品を立てて運ぶパレットを紹介します
Vol.158
2024年2月1日
2024年は私たち包装物流関係にとって注目の一年です。それはズバリ、物流の2024年問題です。2024年4月1日以降、トラックドライバーの時間外労働時間は年間960時間に制限されます(平均で80時間/月です)。この問題により、ドライバーの労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されています。ガソリン価格による輸送費高騰などはお金で解決できますが、このように稼働時間が制限される場合の解決は難しいものです。
この記事の商品は、2021年日本パッケージングコンテストを受賞した「ハイブリッドパレット」です。受賞当時に作成した商品紹介記事に使用した写真と図を転載しております。
すでに大手運送会社は、物流倉庫を増やしています。これはトラックによる長距離輸送=ドライバーの連続した長時間勤務を低減するため、拠点間の輸送に変えようとする試みです。また、複数の運送会社が協力し同じ方向へ運ぶ荷物を一社のトラックで配送したり、複数の荷主企業の荷物を一緒に運ぶなど、一台のトラックでの輸送効率を高める工夫が行われています。また、トラック以外の輸送方法の活用も進んでいます。鉄道だけでなく、今後は船舶による輸送も増えていくでしょう。
荷物の積み込み時間も効率化
トラックドライバーの業務効率向上のために活用されてきたのがパレットです。いまだにドライバーによる荷物の手積み手降しが行われている場合も多いと言われています。しかし、重い荷物を運ぶのはドライバーにとっては大きな負担です。また、荷物を積んだり降ろしたりする時間も労働時間に含まれます。労働時間短縮のためには、積み降し作業の機械化も効果的。そこでパレットに纏めた荷物をフォークリフトで積み込む方法が様々な業界で普及しています。
パレットとは
パレットとは何?今回もAIさんに質問しました。「パレット」とは、物流現場において、荷物を運搬するための基本的な運搬ツールの一つであり、木材やプラスチックなどで作られた板状のものです。パレットは、フォークリフトなどの物流機器で持ち上げられ、運搬されます。また、パレットを使った運搬を「パレットハンドリング」と呼びます。なるほどですね。
板状製品とパレット
ところで、皆さんの思う荷物を積んだパレットってどのような状態ですか?四角い段ボール箱が積まれてストレッチフィルムでグルグル巻きみたいな感じでしょうか・・・。一般的なパレットはT11型と言われる1.1メートル×1.1メートルサイズの物です。この大きさからはみ出る物を載せる時は、商品のサイズに合わせた大きなパレットを準備します。パレットから貨物がはみ出していると、輸送中に商品が他の貨物に接触し破損や汚損の原因となるからです。このため、板状の面積の広い商品の場合は、面積の広いパレットが準備されます。しかし、長さや幅が長くなると、フォークリフトでの荷役が難しくなります。また、板状製品のサイズが同じであれば積み上げるのは簡単ですが、複数のサイズの商品を同じパレットに積むときは、面積の大きな物を下から順番に積み上げる必要もあります。パレットに積むことが難しい板状商品ですが、物流の2024年問題への対応には、トラック積載作業の効率化も進めていく必要があります。
パレットの常識を覆せ!
しかし、積み下ろし時間を短縮するためには、板状の貨物もパレットに積んでフォークリフトで簡単に積み降ろししたい。そこでお勧めするのが「ハイブリッドパレット」です。パレットに壁を作るので、板状の貨物を縦方向に並べることができるのが大きな特徴。例えば長さが2mぐらいあるような板状のものも縦で積むことができるのでフォークリフトで積み込みが可能です。また、サイズの違う商品も横から順番に並べることができるのもメリット。平置きの場合は、上の商品をどけてから取り出す必要がありましたが、縦に並べているので、横からの出し入れが可能です。トラックから降ろしたハイブリッドパレットを倉庫に並べるだけで、商品保管用のラックに早変わりします。
パレットの上の空間を有効活用できる
先ほどから板状商品の積載について一生懸命説明していますが、ハイブリッドパレットは貨物の平積みにも当然対応しています。壁面に取り付ける中間棚を使用すれば、ハイブリッドパレットを上下二段に仕切ることも可能です。板状貨物の輸送後は通常の箱に入ったような貨物を積み込んで運ぶことも可能。重たい商品は下段に、軽い商品は上段にといった使い方も可能です。一つのパレットで2種類の使いかたができる点でも便利な商品です。
まとめ
これでラックじゃないの( ゚Д゚) 突っ込まないで・・・パレットのようなラックのような一粒で二度おいしいのがハイブリッドパレットなのです。数々の機能と工夫が盛り込まれています。過去に日本パッケージングコンテストも受賞した商品です。物流2024年問題は製造や物流に携わるみんなの課題です。それぞれの立場でできることに取り組んでみませんか。
アイロップ株式会社では物流機器の設計提案も行います。個々に抱えていらっしゃる悩みの解消にはオリジナル物流機器で解決できる問題もあるはずです。「こんなもの作れないかな?」という素朴なアイデアがございましたら、お気軽にご相談ください。
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