ロボットが動く中国のスチールパレット製造現場

Vol.78

2017年7月5日

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中国の製造業が人海戦術というのは今や昔の話。

今や、中国の多くの製造現場で自動化設備の導入が進んでいます。
スチールパレット業界でも溶接ロボットが大活躍。

今回は他社に先駆けて溶接ロボットを導入した、弊社の提携スチールパレットメーカーの一つをご紹介します。

導入は2011年から

この提携メーカーの社長が溶接ロボットを導入した2011年当時、近隣の同業他社に溶接ロボットを導入していた工場はまだありませんでした。
ロボットは人と違い、部品の並べ方に問題があってもそれを理解できず、接合部からずれた位置を溶接してしまうので、「結局は人の手間がかかり面倒だ」と言われ、社内の評価は悪かったそうです。

それでも社長はあきらめず、ロボットによる溶接の品質を様々な工夫を重ねて改良し、今では16台ものロボットが稼動しています。

運用について

「良品率は上がったが、溶接不良はある」という認識のもと、ロボット1~2台に一人の作業者がつき、作業者は「溶接治具に部品を並べる作業」と「溶接部分の品質確認」を行います。

社長は常々「溶接不良はロボットの責任だが、その品質を確認しないのは人間の責任である。」と作業者に説明しており、徹底した品質管理を行っています。

ロボットに携わる社員は技術者を含め現在12名。
常にロボットの運用を管理し、メンテナンスを徹底する体制を作っています。

メリット

溶接ロボットは「部品交換の費用が高い」というデメリットはありますが、それを上回る大きなメリットがあります。
◆溶接品質が安定。
◆溶接が綺麗にできる為、研磨が少なくて済む。
◆スピードが早い。<部品を並べる作業から研磨まで含めると、人間の2~3倍の作業スピード。>
◆疲れ知らず、一日中稼働できる。<作業者は交代しますが(笑)。>
◆コストメリット。<一人の溶接作業者の数年分の給料で1台のロボットが購入できる。>

提携メーカーの社長は、「完全自動化ラインの実現」という夢に向かって、新しい設備の導入も計画しています。
中国経済発展の中で、スチールパレットメーカーも様々な努力と工夫で進歩し続けています。
熟練した溶接作業者の減少や工賃の上昇により、溶接ロボットを導入する企業はますます増加していくでしょう。

弊社では、上記のような最新の設備と品質管理を徹底した中国スチールパレットメーカー数社と取引しており、中国製スチールパレットの輸入販売を積極的に展開しております。

興味のある方は、ぜひ弊社の営業担当者までお問い合わせください。

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