切符も領収書?中国の商取引事情

Vol.96

2018年12月12日

最近ではすっかり有名な中国のキャッシュレス決済。
日本でも「アリペイ」や「WeChatペイ」の名前を聞かれた方も多いと思います。
そんな中国には、他にもお金にまつわるシステムがあります。

発票(ファーピャオ)

システムの一つに、発票と呼ばれる伝票があります。
中国企業の経理部門は請求書と領収書を受け付けてくれません。
全ての商取引は発票によって管理されているからです。
これは税務署の発行した専用の白紙伝票に商店などが日本の領収書と同じように、会社名・商品名・金額等を印字して使用するものです。
発票は日本人から見ると特殊です。
発票を受け取った後で支払いを行う場合や、飲食店などでは、支払い後発票を受け取ります。
すなわち発票は金銭の収受の為の物ではなく、商取引があった事の証拠になるそうです。
因みに新幹線の切符も発票の代わりになるそうで、降車時に自動改札機に通しても回収されず、手元に戻ってきます。

一般的な発票
新幹線の切符

キャッシュレスと発票

以前もご紹介した通り、中国は通信販売が盛んです。
支払い方法は代引きが多く、以前は配達員が小型プリンターで発票を印字するのが当たり前でした。
しかし、スマートフォンによる決済が主流となった現在は発票のPDFデータをインターネットでダウンロードするようになりました。

更に、店舗で発行される発票に「納税番号」が必要となりました。
先日も訪中した際、下町の食堂で発票を求めると「納税番号」を要求されました。
外国企業だから無いことを説明しましたが、その店では納税番号が必須との事。仕方なく弊社の中国現法の納税番号を使いました。(ゴメンナサイ)

ここで驚いたのはスマホで専用画面に納税番号を入力するだけで、会社名等のデータが呼び出され、瞬間で発票が発行されることです。
「流石は中国!」ITにおける徹底した効率主義にはいつも驚かされます。