目方向でどれだけ変わる?段ボールケースの圧縮強度

2020年11月12日

A式ケースの目方向を通常と逆にしたら、どのくらい圧縮強度が変化するのか?
今回はこの疑問を確認するため、”アイロップにある設備で、普段やらないような試験をまじめにやってみました”

A式ケースの目方向

通常のA式ケースは、写真Aのように、段ボールシートの目方向が縦になるように作ります。このため、段積み時の圧縮荷重に対しても強くなっています。

これを写真Bのように目方向を横向きにすると、圧縮強度が低下することは容易に想像できるのですが・・・どの程度低下してしまうのでしょうか。

今回は、目方向が縦と横のケースを各2ケース作成し、圧縮試験を行いました。

<【ケースの情報】材 質:K’5AB段 内寸法:500×400×250(H)㎜ >

※尚、今回ご紹介するデータは、実測値であり品質を保証するものではありません。

圧縮試験機について

弊社が圧縮試験に使用するのは、本社試験室に設置された大型圧縮試験機です。
定盤のサイズは、2,000×1,500㎜。最大荷重10tまで荷重をかける事が可能です。
民間企業の保有する圧縮試験機としては大型のもので、過去にはお客様の依頼でスチールラックの圧縮試験を行った実績もあります。

試験評価のサービスもご提供しています。興味のある方は、お気軽にご相談ください。

試験結果です

段ボールの圧縮強度

圧縮強度の測定値は、Aが約600kgf対してBは約180kgfでした。
今回の実験では目の方向を変えた事で圧縮強度は3分の1以下になりました。
また、ケースの変形についてですがAは側面の高さ方向の半分くらいの所で折れます。
一方Bは天底の部分から、じわじわと潰れていきました。
なかなか体験できない実験で興味深かったですが、やっぱり段ボールケースは普通に作った方がよさそうですね。