あなたも今日からできる物流合理化 包装から考える3つのポイント

Vol.141

2022年9月4日

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収益改善を包装・物流改善で実現する

厳しい経済情勢の中、思うように売り上げも上がらない。どの企業でも何とか収益を改善したい、と考えるのは当然のことでしょう。かといって新たな市場や顧客を開拓するのは容易なことではありません。そんな時、物流に目を向けてはどうでしょうか。物流改善というととかく大掛かりでコストも必要となるイメージをもたれるかもしれませんが、物流の最小単位である包装に着目するのも有効かもしれません。
一つの手法として現在流通させている包装仕様の改善・合理化が挙げられます。 今回はそのために必要となる3つの視点についてお話します。

包装の”ムダ”を省く

現状の包装仕様を改めて観察してみましょう。外装ケースも含め様々な材質・形状の部材が使われていると思いますが、すべての部材についてその果たすべき『機能・役割』について明確に説明できるでしょうか

  • 本当に必要な部品でしょうか?『なんとなく』や『無いよりあった方が..』という考え方は包装に関してはタブーです。
  • 果たすべき機能に対して、使用している材料・材質は適切でしょうか。包装の第一義である製品の保護性は、高ければ良いという訳ではありません。
  • 機能の統合(部材に複数の機能を持たせる)による部品点数の削減の可能性はありませんか。部品点数の削減は部品の管理経費、包装作業費用の削減の可能性があります。
  • 包装仕様を構成する複数の部品。それぞれの部品の機能をひとつづつ確認してみましょう。

    包装の”保護強度”を再評価する

    包装の第一義の使命は、流通上の様々な危害から内容品(製品)を保護することにあります。ただしその保護性が過剰であってはなりません。そこに合理化のヒントが隠れています。

  • 一般的に包装では製品保護のために製品の各方向に距離を設けます。 落下試験を実施した後の包装部材の疲労(破損)状況から、設定した距離が適切なのか、過剰なのかを判断し 包装体積の縮小や、部材の合理化の可能性を判断することができます。
  • 包装仕様の大きさ(包装体積)は物流費用を左右する大きなファクターです。 対象となる製品が大量生産品であるならば、なおさら影響は大きなものになります。 僅かな包装容積の縮小が輸送や保管にかかる費用の削減につながる可能性があります。
  • 上記と同様に現状の包装仕様が過剰であると判断された場合、包装部材の形状・材質を見直して合理化できる可能性があります。
  • 落下試験後の包装資材の変形状態を確認してみましょう。

    包装と「破損クレーム0(ゼロ)」の関係

    物流時の商品破損クレーム0を目標にされている方もいらっしゃると思います。
    製品を市場に流通させ、何もトラブルが無い。これは素晴らしい事だと言えます。 顧客に迷惑もかからないし、再発送などの時間的、費用的な負担も発生しません。
    しかし、そこにはムダが潜んでいないでしょうか? 設定(使用)している包装保護基準が、実際の流通環境に対して過剰になっていないか点検してみてはいかが でしょうか。
    保護基準を緩和することにはリスクが伴うので、一気に全面変更とするのは危険ですが、一部の製品に緩和した試験条件で包装した包装仕様を適用し、流通させるテストを行って可能性を探ることは合理化のヒントをつかむ一助となります。
    現状で何も問題の無い包装仕様に手を加えることにはリスクを伴いますが、合理化に挑戦することで大きな利益改善に繋がる可能性があります。
    ただし、あてずっぽうや思い込みで取り組むと大きな怪我をすることをお忘れなく。

    同じ物を包装する場合でも色々な仕様が考えられます。「実録 卵落下テスト」

    今回のアイロップインフォメーションは如何だったでしょうか?今回の記事を参考に自社の試用している包装資材の見直しをされることをおススメします。包装に関する合理化やクレームの改善などお困りごとは、アイロップにご相談ください。

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