今さら聞けない”段ボールの話”②
段ボール箱の種類について紹介します

Vol.99

2019年4月12日

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前回は、段ボールシートの構造についてご紹介しました。今回は段ボールシートで作った『箱』について説明します。昔「ミカン箱」って呼んでいた箱にも正式名称があるんです。知っていると“通”な、いまさら聞けない段ボールの話の続きをご紹介します。

段ボール 『箱』の話

みなさんがイメージされる段ボール箱は、横のイラストのような形だと思います。
これは、JIS規格では「0201形箱」と言います。業界では「A式ケース」と呼ばれます。 また、フタになるフラップが差し込み式になっている「B式ケース」があります。

トレー形状になった箱にフタをかぶせるものを「C式ケース」と呼びます。飲料缶を集合包装する為に使われる、A式ケースを横倒しにしたような「ラップラウンド」や箱の底を差し込み式にする「アメリカンロック」、薄い商品を梱包する時に使用する「ヤッコ(タトウ式)」など、段ボール箱には様々な専門用語あります。

段ボール 箱の『つなぎ目』の話

以前はホッチキスの針を大きくしたような「ステープルジョイント」がよく使われていましたが、今は接着剤で貼り合わせる「グルージョイント」が多くなっています。
大量生産時の製箱ラインにはグルーが向いてます。製造ロットが少ない場合や、箱が大きく自動機での加工が難しい場合はステープルジョイントが使用されています。
金属のステープルで内容品を傷つけたくない時はグルーを選択する場合がありますが、どちらの方法も接合部の強度に大きな違いはありません。

おまけ PDF版アイロップインフォメーションでは紙面の都合紹介できなかった情報を追加しました。

段ボール 『箱』の話-2

(上で紹介できなかったラップラウンドのイラスト。)

箱ではありませんが、段ボールを筒状に巻いたものを「スリーブ」と呼びます。内装材として使われる、段ボールの組立式ブロックの要素の一つです。
大きな製品集合包装の外装には「大型の梱包箱」と示した形式の箱が使用されます。海外への輸出梱包でよく使われ、胴枠には耐圧強度に優れる強化段ボールのAA段AAA段が使用されることが多くあります。

前回のインフォメーション「段ボールの話➀」も、読んでみてください。

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