大型連休をお家で過ごすアイデア 段ボール工作でタブレットスタンドを作る

Vol.124

2021年4月22日

シェアする

twitter facebook LINE


外出控え目の生活が始まってもうすぐ一年。皆さんいかがお過ごしでしょうか。特にこの一年間で大きく変わったのが、身の回りのIT環境。テレワークやリモート〇〇の普及で色々な情報機器がご家庭に増えたのではないでしょうか。

特に昨年はノートPCとタブレットが良く売れていたようです。そこで今回はあやかり企画として、「段ボール箱を改造して作るタブレット用スタンド」をご紹介したいと思います。工作テクニックとして段ボールのハーフカット(半切り)加工についてもご紹介します

 目次をクリックすると、各項目にジャンプします

タブレットスタンドの作り方は、記事の後半で説明します。

 

完成した形から紹介します

まずは完成した状態からご紹介します。正面から見て頂くと三角形、横から見ると少し斜めの傾斜があり、タブレットを立てかけて使うようにデザインしています。机の上でリモート授業を受けたり、映画などの動画を楽しむ時に便利な形状だと思います。或いはキーボードと一緒に使えば、ノートパソコンのように使うことも可能です。

最近はタブレットのケースがスタンドになっている場合もあるので、需要は少ないように思いますが、そこは記事だと思ってお付き合いをお願いします・・・。一応「段ボール箱で作ったタブレットスタンドは、お好みでデコレーション可能!自分だけのオリジナルスタンドを演出してみてはいかがでしょうか!」という感じです。ちょっと無理矢理でしょうか(苦笑)

段ボール製タブレットスタンドを正面から見た
段ボール製スタンドの正面

三角形の形がスマート?前に飛び出している部分が、ポイントです。

タブレットを立てかけてみました
タブレットを立てかけた状態

上に飛び出た三角の部分が気になる所。タブレットを縦向きに置けば目立たなくなる???

 

ハーフカット(半切り)加工

今回の工作の中でポイントになるのが、段ボールを折り曲げるテクニックです。普通に段ボールを折り曲げる場合は、罫線に沿って折り曲げます。しかし、この曲げ方の場合は段ボールの反発が強く、180度で奇麗に折れません。そこで、段ボールシートの表ライナとフルートを、切断して折り曲げる方法がハーフカット(半切り)です。

罫線とハーフカット

当社の包装設計でも活用されている伝統的な手法です。通常、段ボールシートを抜き木型で打ち抜く加工(トムソン抜き)を行いますが、その時にもよく使われる方法です。

段ボール工作の時は、カッターナイフで段ボールの表のライナとフルートを切るようにします。フルートの部分は大体切れていれば、折り曲げたときにパリパリと折れるので大丈夫です。くれぐれも裏側のライナを切らないように注意して下さい。

 ライナやフルートって何?詳しくは「今さら聞けない段ボールの話①」をご覧ください。

トムソン抜きの木型
トムソン抜きの抜き木型

黒く見えるのが、切断するための刃。茶色に見えるのが、撥ね出しゴムスポンジ。加工後の段ボールシートが抜型から外れやすくする為の物です。

 

作り方の説明

それでは、本題のタブレットスタンドの作り方を紹介します。手ごろな大きさの段ボール箱を準備してください。道具はカッターナイフと筆記用具、モノサシ、テープを使用します。テープは荷造り用の物が丈夫ですが、セロテープでもOKです。

段ボール箱の写真
箱の準備 

タブレットPCと同じくらいの大きさの段ボール箱がちょうど良いと思います。(写真を参考にして下さい)大きな箱を切ってサイズ調整して作ることも可能です。テープやラベルは先にはがしましょう。

ナナメに加工する準備
傾斜角度の検討 

段ボール箱の短側面がスタンドの天地方向になるように机の上に置きます。そして、タブレットと箱の大きさを比較しながら、傾斜の角度を決めます。

フラップを切る
フラップを切る 

段ボール箱のフタになる部分は使わないので、切り落とします。次の写真のように、短側面のフラップ1枚だけは残しましす。

フラップは一枚だけ残します
フラップは一枚残します 

写真のように一か所は切らずに残してください。もしも切ってしまった場合も慌てないで下さい。テープでしっかりつなげば大丈夫です。

ナナメに加工する準備2
線を書きます 

段ボール箱に線を書きます。箱の長側面に斜めの線を書きます。仕上がりに影響する部分なので、両側の面で同じ角度になるように、丁寧に線を書きます。

切り込みを入れる
切り込みを入れます 

段ボール箱の角の連結部分をカッターで切ります。先ほど書いた線まで切るようにします。

斜めの線に沿ってハーフカットしています
いざ!ハーフカット! 

斜めの線に沿って、カッターナイフでハーフカットします。軽い力でまっすぐ切るのがポイント。裏側も切ってしまった場合は、テープで補修しましょう。

スタンドの上の部分は切り取ります
上の部分は切り取ります

スタンドの上になる部分は、写真のように切り取ります。

ハーフカットした部分を折り返します
組立て中  

ハーフカットした部分は箱の内側に向かって折ります。ハーフカットなので反発も無く、組立ても簡単です。

上の部分は中央で折ります
谷折りします

スタンド上の部分は、中央で谷折りします。(アルファベットのMの字になるようにして下さい。)

上の部分は中央で折ります
テープ止めします

段ボールで三角形の枠が出来上がりましたか?三角の頂点の部分にテープを貼って固定します。

スタンドにタブレットを載せて立てかけます
完成しました 

フラップの上にタブレットを載せながら、立てかけましょう。タブレットがおもりになってスタンドが倒れません。バランスが大切なようです。

 

作り方の動画を配信しています

アイロップ株式会社では、YouTube「アイロップチャンネル」で、動画を配信しています。今回の「段ボール製タブレットスタンドの作り方」も配信中。また、包装のちょっとイイ話では、他にも段ボール箱を使った工作を行っています。是非ご覧ください。

無料 包装診断サービス 〜包装設計のプロがあなたの会社の梱包を診断します〜

シェアする

twitter facebook LINE